【Hisae's Voice / vol.4】私のキャリア(経歴)-1ヶ国目の駐在から帰国後のことーその②
友達から紹介された外資系企業でアルバイトを始めた私でしたが
同じオフィスでイキイキと働く彼女を見ては
「自分はこのままでよいのだろうか?」
と悩んでいました。
その時、他の友達から
*官公庁は一般事務等の募集を不定期に出しており、準公務員として働く
チャンスがあること
*ちょうどオーストラリアなどオセアニアに関して知見のある、
インターネット業界の経験者を探している会社があること
を、同じ時期に教えてもらいました。
準公務員に関してですが
大手の求人サイトにはあまり出てきませんが、官公庁、地方自治体、は不定期に
人材を募集しています。
例えば「外務省 採用」と検索すると
非常勤・期間業務職員、などたくさんの求人案件が掲載されています。
両親とも公務員という家庭に育った私は、今から考えたらだいぶ恥ずかしいのですが、
「将来は国際公務員になりたい!」と
国際協力や困っている地域の人の為になることがしたい、と考えた時期もありました。
外務省で私でもチャレンジできそうな事務職の求人を発見したときには、
微力ながらも、国際協力の一端を担えるかもしれない!と
迷わず応募しました。
結果、信じられないことに採用通知をいただいたのですが
「来週から来てほしい」という外務省の担当の方と
「アルバイトの契約期間(残り2週間ほど)は守ってほしい」
というアルバイト先の人事と
「あなたを紹介した私の立場も考えて!」という友達の言葉で
外務省の職を辞退しました。
今考えても、何やってるんだろう、、過去の私は、、と情けなくなります。。
この時点ではこの決断しか当時の私はできませんでした。
一通り凹んだ後
上記の二つ目「オーストラリア経験者を探している」という友達の会社に
応募しました。
この会社は当時30人ほどのベンチャーで、インターネットで全世界のツアーを
販売していました。
実際に募集中の職種の仕事内容を聞くと、想像以上に魅力的で
- 新卒時代のインターネット業界の経験を活かすことが出来る
- 英語を使っての実務経験が積め、海外出張にも行くことができる
- 駐在期間中に行った旅行の経験もすべて活かせる
- 大好きなオーストラリアと仕事を通じても繋がっていられる
と、必死で採用選考に臨みました。
結果、ありがたいことに内定をいただきました。
しかし、内定をいただいたと同時に予期していなかったことが起きました。
妊娠が判明しました。
不妊治療を始めていたので、やっと授かったことは嬉しかったのですが
内心、かなり複雑でした。
産婦人科で「妊娠ですね。おめでとうございます!」という医師の言葉に
ぼんやり「はあ。。」と気の抜けた返事をして
医師に「もっと喜びなさいよ!(笑)」と怒られたほどです。
「自分でも妊娠できるんだ!」と分かったことは素直に心から嬉しい。
でも、
やっと希望のキャリアパスに進めそうだ!やっと自分のコマを前に進めさせられる、
と思ったのに
サイコロで「振り出しに戻る」を出してしまったような
これを読んだらその時お腹に宿ってくれた娘は泣くかもしれませんが
妊娠はできたけれど、このまま無事に出産できるかどうかも分からないし
キャリアを諦めるのか?何か道はないのか?と
本当に複雑すぎてこの日産婦人科からどうやって家まで帰ったのか記憶がないです。
悩みに悩んだうえ
採用担当者に妊娠を打ち明け
正社員ではなく、アルバイトとして、別部署で働かせていただけることになりました。
今考えても、妊娠している女性を「貴女を活かせる場所や方法を考えるから」と
暖かく迎えてくれたこの会社には感謝の念しかありません。
アルバイト、ではありましたが
サイトのお客様対応や業務改善などのプロジェクトを担当させていただきました。
ベンチャーならでは、の「意思決定の速さ」や「とりえあずやってみよう」の環境が
とても心地よく、悪阻と戦いながら通勤して
でも不思議と業務中は楽しくて夢中で体調の悪さを感じずにいられました。
アルバイトという立場でしたが
正社員だから、アルバイトだから、と立場で区切ることなく
皆が分け隔てなく同じ目標に向かって前進する、という環境は本当に楽しかったです。
しかし、この会社での楽しい日々は突然終わりが来てしまいました。
長くなってしまって申し訳ありません、、また続きます。
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