【働くお悩み相談室vol.2】 〜仕事ができるかも?と思ったあと、どんな行動をしたの?〜
現地就業×リモートワーク
Hiroko:前回のお話では、リモートワークをしている駐妻さんが居ることをブログで見つけたのがきっかけで、駐妻でも「働ける!?」と知ったということだったけれど、どのような流れで「働こう!」と心境が変わっていったのか、今回は詳しく伺いたいな。
麻佑:はい。前回もお話したように、そもそも、駐在中は仕事をしなくてもいいと思っていたの。帰国したら復職できるかな?と考えていたし、その際は、過去の経験を活かした仕事をしようと思っていたから。ただ、もし機会があれば現地で働いてみたいな、とは思っていたよ。
Hiroko:なるほど。では現地で働くことも視野に入れていた、と?
麻佑:そうだね。せっかくブラジルに居るからには、現地企業で働くことで、ここでしかできない経験をしてみたかったんだ。なので職種は問わず、夫の友人に紹介してもらったり、インターネットで求人情報を探したりもしたよ。
Hiroko:かなりハードルが高そうだけれど、実際はどうだった?
麻佑:来て間もないこともあって、言葉の壁が大きかったかな。ポルトガル語でのコミュニケーションを前提としている上、殆どがアルバイトやボランティアに近くて、現地採用で働くということは想像以上に難しいな、と思ったよ。
Hiroko:確かに。外国語をネイティブ並に習得するのは仕事云々抜きにしても簡単なことではないものね。更にブラジルは貧富の差が激しいからブラジル人の雇用を守る傾向が強いよね。
麻佑:そうだね、現地で仕事をするにはビザ上の制約も大きいよね。ブラジルに“就労ビザを保有する者の扶養者(同伴家族)として居住”している場合だと、”国内で報酬を得る活動が禁止されている(※下記参考URL)”し。ただ、ブラジル国内の企業でも、就労ビザか永住ビザがあれば、働くことが可能なんだよ!
Hiroko:私はこちらで娘を産んで、”ブラジルで生まれた子供の扶養者”となって永住ビザを取得したから、現地就業の選択肢もなくはないってことだよね。
実際調べていく中で、現地採用で働くことは難しいと感じて、今のようなリモートワークの形態で働くことを決めたの?
麻佑:そうなの。もう少し調べて、 リモートワークで世界中のどこに居ても働いている人がいることを知って。そこからは、夫の会社に確認を取ったり、納税のやり方を調べたりしながら、リモートワーク系の仕事を探すことにシフトしていったよ。
離職後のキャリアパスって?
Hiroko:ここまで情報収集するのも、結構大変だったのではないかと思うのだけれど、最初の“働かなくていい”気持ちからそこまでしても“働こう”という気持ちに徐々に変化していったのは、なぜ?
麻佑:実は、時間もあるし仕事がしたいな、と漠然と思い始めていた時、転職の際お世話になったキャリアコンサルタントの方に「離職期間がある人のキャリア形成の方法ってどんなものがありますか?」と質問したことがあって。
Hiroko:仕事を離れたあとに復帰する時、実際就職活動してどれだけ自分に需要があるかってことだよね?
麻佑:そう。私は社会人経験がそんなに長くない事もあって、「よっぽど強い資格を持っているなら話は別だけれど、コンサルの仕事を活かして、とかマーケティングの経験を活かして、の様に今までの自分のキャリアにこだわると、難しい可能性が高い」と言われたの。
Hiroko:え!?離職してまだ半年も経っていない時点でそんなふうにみなされるなんてショック…。自分のキャリアがふりだしに戻ったような感じだよね…。
麻佑:一から新たに職探しをしていかなければならないって思った時、自分自身、本帰国後のキャリアについて真剣に向き合っていなかったなって気付いたのよね。そこから、次のキャリアを考えるためには、今、少しでも離職期間を短くすること、ほそぼそとでも何か仕事を継続してやっていかなければならないなと自覚したのが「働こう!」という気持ちに拍車をかけたと思う!
Hiroko:では次回は、麻佑ちゃんが実際リモートワークを始める前にどのようにして仕事を探したのか、具体的にどんなサイトを参考にしたか挙げてもらいながら伺っていこうと思います!
- 参考URL
外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用 | ブラジル - 中南米 - 国・地域別に見る - ジェトロ
自分の駐在先のビザについて調べる場合、「JETRO 国名 ビザ」と検索してみることも1つの方法です。
Hirokoメモ
なんとなく、日本に戻っても求めすぎなければ何かしらの仕事は見つかるだろうと思っていました。しかし、離職期間が長くなればなるほど復職が難しいこと、その期間がどれだけ長くなるのか、見通しが立たない私にとって、ぼんやり考えているだけでは駄目なのかも…という気づきがありました。仕事を離れるのは仕方がないことですが、いずれ復職を望むのであれば、ブランクの期間にどのような行動をすべきなのか具体的に考えなくてはならないですね。
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