【駐妻 本気の転職術 Vol.3】〜面接は第一印象が9割!?面接官の心を掴むコツ〜
こんにちは。
駐妻兼人事コンサルタントの三浦梓です。
前回vol2では、【駐妻 本気の転職術 Vol.2】〜面接でこの言葉を言ったら一発アウト?よく聞くNG発言〜 - 駐妻キャリアnet をお伝えしました。しかし、実は面接開始直後にも判定はされていることがあります。
そこで今回は、「面接は第一印象が9割!?オンラインで面接官の心を掴むコツ」についてお伝えします。
コロナの影響により面接はオンラインに変わってきています。
私も人事としてオンラインで採用面接をした結果、わかったこと。それはオンライン面接の方が「候補者から得られる情報が多いこと」。
- 【候補者から得られる情報】
- 志望意欲
- 仕事の進め方
- システム対応力
この3つは通常の対面面接では開始後30秒ではわかりません。しかしオンライン面接ではこの3つが第一印象に当たる最初の30秒以内にわかってしまうことが見えてきました。では、1つずつ具体的に、説明をしていきます。
【1:志望意欲がわかる】
コミュニケーションで相手に与える印象として有名な「メラビアンの法則」では、視覚情報が一番影響を与えると言われていますよね。
- メラビアンによる3Vの法則(7-38-55のルール)
- 視覚情報 55%
- 聴覚情報 38%
- 言語情報 7%
例えば次のような二人がいた場合、どちらが志望意欲があると思いますか?
Aさん:場所>カフェ (雑音や話し声がする)
服装>ジャケット着用なし (下はジャージ )
イヤホン>なし(雑音が入る)
顔>逆光で顔が見えない
Bさん:場所>家(個室)
服装>ジャケット着用あり
イヤホン>あり
顔>光が当たりしっかりと見える
「Bさん」の方が意欲がありそうですよね。対面面接では身なりについて皆さん気にされて整えるので、差は大きくは出ません。しかしオンライン面接では相手にどう見せたいのか意識の差が如実に現れます。
特に場所に関しては、ご自宅が難しいということも理解できるのですが、騒がしいカフェで受ける場合の印象は良くないです。
また服装に関しても上半身に注力はしても下半身に注力をしていない場合、例えば角度によっては見えている場合があるので要注意です。一方で、イヤホンはヘッドホン付きでしっかりと音声を聞こうという姿勢は高評価につながります。
【2:仕事の進め方がわかる】
オンライン面接でわかる仕事の進め方、それは「事前準備をどれだけできるかどうか」。対面面接とオンライン面接の違いは、事前準備の結果が一目瞭然でわかること。
具体的に事前準備として私は下記の3点を見ています。
- ネットが万が一繋がらなかった際の緊急連絡先や問い合わせ先を確認しているかどうか
- オンライン面接用のzoomのリンクを一度開いてアクセスできるものか確認をしているかどうか
- ログインができた際に、挨拶と自分の名前を言う準備をしているかどうか
1:メールの署名に緊急連絡先を記載している企業が多いかと思っていらっしゃいますが、対応時間は平日(9時~18時)までという時間制限があります。私自身が面接官として面接している中で、18時以降の問い合わせ先を聞かれたケースは今月30件面接をして、1件だけでした。
2:アクセス状況の確認をしているかについてですが、zoomの場合、わかります。仕事をする際に相手から届いたリンクが繋がるかどうかを確認するという行為は、日常の仕事の進め方で無意識に行っている事ですが、信頼を置ける行為だと私は捉えています。この行為も30件のうち、前日までに行っている方は10件のみでした。
3:意外に自ら挨拶をする準備をされていない方が多いです。相手の発言と被ってしまうかもしれないという気遣いの気持ちは、言わない限り伝わりません。ログインしてすぐに挨拶をしようという気持ちがあるかどうか、自ら挨拶をする方が少ないからこそ、高評価につながるポイントです。
上記3つは簡単なことのように思いますが、できる方はごく少数。だからこそ差別化にもつながります。
【3:システム対応力がわかる】
オンライン面接でわかるシステム対応力ですが、具体的には「顔が映っていない場合やシステムが中断してしまった場合の対応力、バーチャル背景を設定できているか」という観点からシステム対応力を見ることができます。
A:顔が映っていない場合
慌てずに対応できるか。やり方がわからない場合は素直にわかりませんと聞くことができるのか。zoomやskype、wherebyなど初めて使うシステムが多いと思います。わからなくて当然ですが、その際の対応の仕方でシステムへの苦手意識やトラブル時の対応力を見ることができます。
B:システムが中断してしまった場合
面接中にオンライン環境によっては中断してしまう場合があります。さすがにネットは切れないよ、と思うかもしれませんが、月に30件面接を行っていると2~3件は起きます。そしてその時の対応の仕方にも志望意欲が出ます。
具体的には、接続が切れても慌てず、電話やメールなど別の方法で接続不具合のことを連絡し、再度接続し直す。面接再開後、相手に謝罪をしてから冷静に面接を再開する、など冷静にトラブル対処ができれば、逆にアピールするチャンスになります。
C:バーチャル背景を設定できている場合
昨今、バーチャル背景でも個人のスキルの差がわかるようになってきました。zoomで例を挙げるとしたら、
・初心者:すでに備え付けられている背景を使う
・中級者:壁紙などのダウンロードしたバーチャル背景を使う
・上級者:自分のQRコード入りのバーチャル背景を作成する。
上級者に関しても時間はかからないものですが、面接官に与える影響値は大きいので、よかったら実践してみてください。
以上、オンライン面接で意識をしたら実は高得点になるコツをお伝えしてきました。人によって気づきがある点は違うと思います。その点はあなたが注意した方がいいことです。当たり前に感じるようで、実は多くの人がやってしまうこと。頭一つ分抜き出て好印象を感じてもらい、面接官の心を掴むためにも是非オンライン面接時に実践して見てください。
次回は、リクエストのあった「ブラック企業の見抜き方」をお伝えします。こんなテーマに書いて欲しいというオーダーを是非お待ちしております。
是非一緒に、駐妻経験を活かした納得のいく転職活動をしていきましょう。