【駐妻 本気の転職術 Vol.2】〜面接でこの言葉を言ったら一発アウト?よく聞くNG発言〜
こんにちは。
駐妻兼人事コンサルタントの三浦梓です。
前回vol.1では「駐妻は転職に有利」とお伝えしました。
今回は、「面接でこの言葉を言ったら一発アウト?よく聞くNG発言」。言ってしまったばかりに不合格になる残念なNG発言についてお伝えします。
面接でNG発言が出やすいのは<いつか>というと、それは、面接の最後。具体的には「最後に何かお伝えしたいことやご質問はありますか?」の回答時によく起きます。
何故起きるのか。
それは、緊張していた志望理由や自己PRから解放された安心感と、面接官自体も肩の力を抜き「なんでも言ってくださいね」と雑談の雰囲気になるから。そうなると、「実は・・・・」とか「できれば・・・・」とか言わないといけないのでは?と思っていたことを素直に伝えてしまう。
「何かありますか?」と聞かれたからといって、“何でも答えてOK、聞いてOK”というものでもありません。たった一つのNG発言で残念な結果を招くことも。面接の最後の発言は、面接官の記憶に残りやすいので、せっかくならアピール発言をしましょう。そこで今回はNG発言に加えて、NG発言をアピールに変えてしまう方法も紹介します!
【NG発言①】
「子供がいるので、できれば毎日定時で帰りたいです。」
何故NGなのか。
「定時で帰りたい」という発言は仕事よりも家庭を優先する人だと思われて、仕事へのやる気がない印象になりかねません。他に定時以降も働く余裕のある候補者がいて、あなたと能力やスキルが同じ場合、他の方に採用通知が出てしまう悲しいNG発言です。
では、どうしたらいいの?と思う方もいるかもしれません。実は「定時で帰らないといけない」と面接で伝える必要はないのです。なぜなら定時は定められた労働時間であり、その時間以降は自由に帰れるから。とはいっても、お子さんのことを考えると残業時間の有無や頻度は気になりますよね。その場合は、以下のように伝えましょう。
「早めにお仕事をキャッチアップできるように頑張りたいです。その際に、残業は大体何時までしてよろしいのでしょうか?」
面接官には「お!やる気があるね」という印象を与え、皆さんは面接で受けた会社の残業の実態が分かります。得意気に「うちはみんな夜の22時までいるよ」という会社は丁重にお断りしましょう。
やる気をアピールした結果、「お子さんがいるけれど残業して大丈夫なの?」と聞かれることもあるでしょう。その時は「主人や親に協力してもらい柔軟に対応しようと考えています」と答えておくと信憑性が上がります。
ちなみに、一発OUT発言は、
先ほどの残業と異なり一発OUTな理由は、こちらはその会社の勤務曜日に設定されているから。まさか言わないでしょう、と思うかもしれないですが、面接をしていると、5人に1人の割合で聞く発言です。
【NG発言②】
「主人の仕事の関係で再び海外に行く可能性があります。」
ご主人の仕事上、再び海外に赴任する可能性がある方もいると思います。しかし、この発言は「辞める」前提で、会社に本腰を入れない人だと思われるNG発言です。
仮に、数年後に駐在予定であっても正直に伝える必要はありません。何故なら予定であってまだ確定していないから。虚偽の発言に該当しません。とはいえ、数年以内に再び海外に行く可能性があるのであれば、以下のように伝えましょう。
「入社して3年以内にリーダーになりたいと考えています。リーダーになるには皆さん平均してどれくらいの年数でなられていますか?」
ポイントは数年かかりそうなチャレンジを明示し、数年在籍する意欲をアピールすることです。面接官には「成長意欲がある人」という印象を与え、皆さんは実際に昇級するまでの年数の実態が分かります。「リーダーになるまで10年はかかるよ」という会社はリーダーにさせる気があまりなく、成果を上げても、給与増加につながらない可能性があるので要注意です。
ちなみに、一発OUT発言は、
「退職金は何年経ったらもらえますか?」
「ストックオプションはありますか?」(未上場企業の場合)
上記の発言をすると、面接官から「何故気になるのですか?」と聞かれるでしょう。そうなると、退職前提であることが伝わってしまい採用を敬遠されてしまいます。またベンチャーやスタートアップなどでは「ストックオプションはありますか」という発言を聞いたら、上場した瞬間に辞める社員であることが分かるため、採用時点で一発OUTと決めている会社もあるので要注意です。
【NG発言③】
「仕事のブランク期間が長いので不安なのですが、本当に大丈夫でしょうか。」
久しぶりに仕事に復帰するのが不安なのはとてもよく分かります。そして面接官の優しい問いかけに安心し、最後にやっぱり不安で聞いてしまう気持ちも。私も面接をしている際、最後になって「不安です。」と相談されることがあります。
しかし、この発言をしてしまうと
「さすが駐妻経験者、どんな時でも乗り越えられそうだな」と高評価だったのに、「あれ?おかしいな?」となり、評価が変わるきっかけとなります。実際、私が面接をした際に不安な気持ちを相談され「あれ?」となり質問を繰り返し、結果的に不合格になった方もいらっしゃいました。
面接官も最後は特にリラックスしているので相談したくなるのですが、あくまでここは面接。相談タイムは内定が出てからにしましょう!
「前職では○○の経験をして来ましたが、御社では入社前研修や資格取得支援などはありますか?」
今の自分ができること、貢献できると考えられることに目を向けて質問を組み立てていきましょう。
ちなみに、一発OUT発言は、
「1人で仕事をするのは不安なので、チームの皆さんに全面的に教えてもらいたいです。」
不安があるのは面接官も分かっていますが、チームは不安解消のためにあるものではないです。特に「教えてもらいたい」という単語は他の方や会社に依存することが感じられる危険な発言ですので、言うのは避けましょう。どうしても伝えたい場合は、「積極的に吸収しに行きたい」など自分で動いて知識を得ることが伝わる表現を意識してみてくださいね。
その他、「特にありません」という発言については、必ずしもNG発言ではありません。
最後に「特にありません」と言ってしまうと、やる気がないと思われるのではないかと思われるケースがあります。しかし、無理に質問をひねり出そうとして、上記で紹介したようなNG発言をしてしまっては意味がありません。考え込んで沈黙を生むのもあまり良い印象を与えないでしょう。
特に質問がない場合には、「十分にご説明をいただきましたので、特に質問はありません。お話をお聞きし、ますます御社へ入社したい気持が強くなりました。」と入社意欲を示しましょう。
いかがでしたか?面接官に「最後に何かお伝えしたいことやご質問はありますか?」と聞かれたら、NG発言に気を付けつつ、あなたの熱意を伝えていきましょう!
次回は、「面接は第一印象が9割!?面接官の心を掴む入室のコツ」についてです。
他に、転職ノウハウで聞きたいことなどご質問を募集しています。
是非一緒に、駐妻経験を活かした納得のいく転職活動をしていきましょう。