【Hisae's Voice / vol.19】私の就職活動④-この数ヶ月を振り返って思うこと
数年ぶりに日本の桜を拝めました。(今更、桜の話題?というのは置いておいて…)
子ども達が「桜って何色?良い香りがするのかなぁ?」なんて言ってる姿が
面白かったです。
ブラジルでも桜はありました。でも季節が8月。
新生活がスタートするシーズンに見るからこそ、「桜」だよなぁ、なんて思う私は
生粋の日本人だと思うのでした。
と、またまた更新が空いてしまいました。
お察しの通り?
忙しい日々を過ごしてます。
日本に帰ってきたら皆さんに言われますけど、本当に時間の流れが違います…
本帰国に向けて、とその後の取り留めのないことを記録していこう、
と思って始めたHisae’s Voice ですが、
ここ数ヶ月の出来事、自分の中で感じたこと、起こったこと、を消化し、
文章にすることに時間がかかってしまうようになりました。
なので、今回は「この数ヶ月を振り返って」を記しておきたいと思います。
このブログを書くのも、実は1ヶ月以上時間がかかりました…
4年のブラジル生活を終えて日本に帰国したのが残暑残る9月。
久々の日本の湿気と、初めて住むエリアでのセットアップ、環境の変化が原因と
思われる子どもの変化に格闘しながらも時間を見つけて各種セミナーや
ワークショップやコーチングで見えてきたもの、それは「やはり働きたい」
という自分の心の声。
その声に従って、下の子の一時保育先を探し、就職に繋がるヒントを
持っていそうな友人・知人に会いに行き
自分の理想に一番近い今の仕事を決めたのが秋も深まった11月でした。
12月からワーママ(働くお母さん)デビュー。
久々の「◯さんの奥さん」「◯ちゃんのママ」以外の「Hisae」に戻れたことが
嬉しくて、通勤の満員電車ですらニヤニヤしてしまうほど、でした。
本当に嬉しかったです。
それから約半年。
当初は、週3日の仕事なので、平日残り2日もあればそんなに負荷には
ならないだろう、と思っていました。
久々の仕事はとても楽しいのですが、それまで眠っていた筋肉をゴリゴリと
動かしていくような作業で、ランナーズハイ状態で1〜2ヶ月は走れましたが
間に子どものインフルエンザや幼稚園行事、入学準備、などがあると、
ドーパミンも切れてきて疲れを解消できないまま、、という日々が増えてきました。
必死で見つけた下の子の一時保育先。
上の子の幼稚園とは距離もあり、就業後、急いで電車に飛び乗り徒歩で下の子を
迎えに行って家に戻り、次に車で上の子を迎えに行く、というスケジュールも
一人でこなすことが苦しく感じることも増えてきました。
夫も勤務地が遠いので平日はワンオペ育児&ワーママ。
通勤時間だけで往復3時間かかる日々に疑問を持ち始め、上の子が小学校に
あがるこのタイミングで、在宅ワークや直行直帰などの比重を増やせないか、
上司とも相談を始めています。
駐妻キャリアnetでもインタビューさせていただいた薄井シンシアさんも著書で
言及されている通り、
ブランクを経た専業主婦が再就職に必要なことは「体力」だと、
身を以て痛感しています。
身体的な体力だけでなく、精神的な「耐力」いわゆる「ストレス耐性」
も併せて必要です。
就職したことで、今までの環境ではなかなか会うことのなかった
バックグラウンドの方々にも会います。その中には、ブランクを小馬鹿に
するような辛辣な一言を投げかけてくる方もいました。その発言や態度に
トイレで泣きたくなるような悔しい想いをすることも一度や二度では
ありませんでした。
悔しさを愚痴る相手もおらず、悶々とした気持ちを抱えながら業務を
こなした日々もありました。そして、すこし先を歩く人生の先輩たちからも
「まだまだ子どもが小さいんだから。帰国して間もないのに焦りすぎ
なんじゃないの?」などと言われることもあって、
私の選択(帰国2ヶ月で就職)が誤っていたかのように言われる度に
「確かにそうかも…」と思えてしまう自分もいて、葛藤することも
多々ありました。
そう。帰国後、特に就職後は気持ちがグラグラと揺れることが多くありました。
そんな時に私を奮い立たせてくれた言葉が
「駐妻は仕事なのよ。そして誰にでもできる仕事ではないわ。」
というSiskaの言葉でした。
記事はこちら
本当にその通りだと思います。
- 現地調達できるものが完全には把握できないうえ、容量制限のある中での海外引っ越し。いつ届くかわからない荷物たち。
- ほぼ0からの人間関係・ネットワーク作り。
- 言葉の壁を感じながらの日常生活、設営。
- 多発する家のトラブル。時間通りに来ない修理、配達。
- 急な子どもの体調不良に、強盗の恐怖に怯えながら救急病院へ走ったり、いつも背後や視界に怪しい人物がいないか?自分たちに隙がないか?を考えながらの外出。(これはブラジル特有、ですが…)
- そして帰国後の設営。情報が少ない中での子どもの学校選び・準備…
書き出したらまだまだ沢山出てきます。
この前、上司に
「普通の人ならとっくに根を上げていただろう状況をよくぞ乗り越えてくれました!」
と言われました。
いやいや、気付いていたならもっと早めに助けてくれても良かったじゃん!と
心の中で毒づいてしまいましたが(笑)
もしかしたら駐妻期間の辛かったことを乗り越えてきた経験が今に生きている
のかもな、と気づけました。
だからと言って『苦労したほうが良い』なんて全く思わなくて苦労やストレス
なんて極力経験したくないですが
職務経歴が云々とか、●●のスキルがある、といった履歴書に書ける経験・スキル
以外でも、駐妻を経験したことでキャリアにおいてプラスになっていることが
必ずあるはずだ、と思うのです。
この4月から子ども達も進級して、家庭の環境や状況が変わってきました。
働き方や考え方も少しずつ進化させながら
なるべくストレスを感じないようなポジティブな過ごし方ができるように
模索していきたいと思います。