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【interview / vol.11】世界の駐妻に聞こう!料理のアトリエ主宰・Siskaさん 後編

駐妻のキャリアについて、気になる人にインタビュー。
第11回目は、フランス人のご主人と国際結婚し、現在サンパウロ駐在に帯同しつつ、自宅で料理のアトリエを主宰されているインドネシア人のSiska Truyさんにお話をお伺いしました。前編では、料理のアトリエを始めたきっかけや、今に至るまでの苦労などのお話をしてくださったSiskaさん。後編では、アトリエで大事にしていること、フランス人駐妻事情やキャリアを考える上で大事だと思うことなど伺っていきます!

 

ー前編では、アトリエを始めてみて、仕事とプライベートのバランスをとるのが難しかったというお話がありました。Siskaさんがアトリエを行う上で大切にしていることは何ですか?

 

私がアトリエを始めた目的は、お金ではありません。勿論、コストをカバーしなければならないのでお金は大事ですが、もっと大切なのは、「皆さんに喜んでもらえるものを提供したい」という気持ちです。このような経験は、お金に換えられないものです。フランス語で「C'est bien pour le peau」という言葉があります。自分の肌に馴染むことをするのが良い、という意味ですが、これはとても重要だと思っています。

また、家族との関係も大切にしています。主人は私のアトリエにとても理解があり、「家の掃除よりもSiskaにやりたいこと、やれることがあるのなら、家の掃除はプロに頼んで良いから、Siskaにはハッピーでいてほしい」と言って、事あるごとに協力してくれます。そんな主人や息子との時間を疎かにしないよう気をつけています

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ーなるほど。自分の中で、何が大切なのか?何が心地いいのか?考えるのは慣れない海外生活を過ごす上で重要ですね。また、Siskaさんの中ではコミュニティの存在が大きいようですが、フランス人駐妻同士でキャリアについて話したりしますか?

 

仕事をしている駐妻は少ないので、いわゆる「仕事」という意味でのキャリアについて話すことはあまりありませんが、皆、何かしらのアクティビティに参加しているので、そのような活動の話はよくします。フレンチコミュニティはとても寛容で、知らない人同士でも助け合い、素晴らしい関係を築けるように、美術館巡り、サンバ、スポーツ、ファベーラツアー、バザーなど様々なアクティビティを企画しています。皆、ボランティアでもアクティビティでも何でもいいので、何かをすることが大事だと考えていて、お互いにサポートし合い、コーチングし合っています。

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駐妻に弁護士や医師の友人もいますが、一番は家族のことを考えていて、フランスでは復帰しやすい会社環境だったり社会醸成があるので、キャリアについてはその上で何かできたら良いと考えているようです。勿論自分のやってきた仕事に似た仕事をブラジルでも出来たら一番ですが、言葉や能力の壁があり難しいと思います。こちらに来ている周りの駐妻は、皆良い教育を受けて、仕事をしていた人たちばかりで、ここへ来る前に主婦だった人を見たことがありません。そういった人たちにとって、自分が人の役に立っていると感じられる何かをすることはとても重要です。そのためには、もし私と同じように料理教室を始めたいという人がいれば、「Cozinha da Siska」のシステムを真似してもらっても良いですし、ハッピーでいてくれれば良いと思っています。

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時々「主婦でいいね、駐妻でいいね、仕事も何もしなくていいから。」と言ってくる友達もいます。でも、「駐妻は仕事なのよ。そして誰にでもできる仕事ではないわ。」と答えています。自分の仕事は辞めざるを得ず、知らない国に来て、外国語で生活すること。夫が海外でもいい状態で仕事に集中できるようサポートすること、家族皆幸せでいられるようにすること。子供の学校のこと、送り迎え、友達づくり、病院通い、全部仕事です。私たちはカウンセラーでもあるし、料理人でもあるし、運転手でもあります。

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ー駐妻としての悩みは万国共通ですね…。ストレスを抱えないためにも、キャリアを考える上で重要なことは何だと思われますか?

 

いろいろな人と関わることだと思います。

そのためには、コンフォートゾーン(快適領域:不安を感じることのない安心できる領域)にいるのも良いですが、時には居心地の良い環境から抜け出すことも大事だと思います。そこで、語学の習得が重要になってきます。特に英語は様々な国の人と会話できるようになるので、話せると良いですよね。それにプラスして、ローカルの言葉も話せれば尚良いと思います。決して流暢でなくて良いので、ローカルの言葉でコミュニケーションをとり、ローカルを知るよう心がける姿勢が大事です。自分のコミュニティーにいるだけでは、他の言語を話さなくて済むので語学を学ぶ意欲も湧いてこないと思います。ですから、自分のコミュニティーから一歩外に出て、他のコミュニティーの人達と交流することが大事なのです。駐在員にとって、そうしてできた友達は家族です。ご近所さんも家族です。

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とはいえ、新しい友達を作ることに臆病になってしまう時もあると思います。でも、少し心を開くだけで友達を作ることができます。

例えば、私の強みはインドネシア人であり、他の人と違う、ということです。そして「食」というのは、国境を越えるコミュニケーションツールであり、人を幸せにするものだと思います。なので、なかなか距離を縮められない人とも「家にご飯を食べに来て!」というだけで、仲良くなれることが多々あります。私のアトリエに来て、食事を楽しむだけではなく、新しい友達も作ることができ、皆ハッピーになる、ということが、私にとって、とても嬉しいことなのです。

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そして、自分から積極的に動くということもとても大事だと思います。自分の家から一歩踏み出して、自分の好きなことをすることが大切です。スポーツでも、文化的な趣味でも、何でも良いと思うのです。私には今アトリエがありますが、アトリエを始めていなかったとしても、確実に何かしていたと思います。

また、フランス人コミュニティーでは「奥さんがハッピーでいる」ことがとても重要です。家族がハッピーでないと旦那さんが良い仕事ができない、という考えがあるからだと思います。実際、駐在前に、夫の会社から妻である私にも、赴任についてどう思うか意見を聞かれましたし、赴任地に行き、2週間トライアルで生活してみるという機会も授けてくれました。物事を決める時はいつも、夫婦で話し合い二人で決め、決めたことに関しては、お互いに支え合っています。フランス人コミュニティーの旦那さんたちは、私たち妻を見て「いい生活だね!」と言うことがありますが、皮肉で言っているわけではなく、ハッピーな妻達を見て、本当にハッピーなのです。

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 時には、自分で自分のポテンシャル(可能性)に気が付かないこともあるかもしれません。でも、今の自分にはチャンスがないと思う時でも、色々なコミュニティに参加し、人と出会い、時間を共有し、異なる観点をもつことで、ここで自分は何が出来るのか見つける努力をするのが重要だと思います

 

<インタビュー後編を終えてみて>

さすが女性の社会進出が進んでいるフランス。駐妻生活=キャリアの断絶と捉えず、「自分の強みは、人と違うこと」と考えアクティブに動く姿はとても頼もしく見えました。そして現状を決して悲観せず、自分に今出来ることは何なのか常に考え行動すること、また自分に自信を持つことの大切さを改めて感じました。

今回は初の英語(とフランス語を交えての)インタビューでしたが、共通点や文化の違い、見習いたい点など盛り沢山の内容でした!

(担当:上原寛子・金村彩香)

 

 

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Siska Truy

インドネシア出身。フランス人のご主人とはインドネシアで出会い、その後自身のフランス留学、Master of Management(経営学修士)取得を経て結婚。初めての駐在地スコットランドから帰国後出産し、子育てのため仕事からは離れていたが、ブラジリアからサンパウロへ移駐となった2017年、料理のアトリエ「Cozinha da Siska」を開くことに。

 

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Cozinha da Siska

アジアンテイストの料理の販売、ケータリングサービス、料理教室。
https://www.facebook.com/cozinha.dasiska

 

 

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