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【interview / vol.25】教室を開くことで自分自身も成長するきっかけに~かぎ編み教室主宰・小森絵里さん

 

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駐妻のキャリアについて、気になる人にインタビュー。
第25回は、アメリカでかぎ編み教室を開催している小森 絵里(こもり えり)さんにお話を伺います。

-こんにちは!まずは簡単にご経歴を教えてください。

大学を卒業後、建設機材を扱う会社で営業事務職として4年間勤めていました。その後、結婚を機に退職し、生まれ育った 地を離れ、夫の勤め先のある兵庫県で新たな生活がスタートしました。その後、パートタイムで不動産会社の事務職として1年勤めていましたが、出産を機に退職しました。
出産後、「かぎ編み」に出会い、独学で少しずつ作品を作っていくようになりましたが、当時は趣味の範疇で、たまに楽しむ程度でした。

その後、夫の海外駐在が決まり、2017年4月にアメリカのアリゾナ州での帯同生活が始まりました。日本国内ではなく、慣れない英語環境への引越しでしたので、引越し前後 は忙しく、思うようにかぎ編みの作品を作ることができずにいましたが、アメリカでの生活が落ち着いた2017年6月頃からまた少しずつかぎ編みを再開し始め、2019年8月から自宅を開放し、週2回のペースでかぎ編み教室をスタートしました。

-結婚を機に引越しをされたのですね。日本国内ではありますが、生まれ育った地から離れ、パートタイムで仕事を見つけるまでに大変だったことなどあれば教えてください。

今思い返してみると、新しい土地への引越しは、あまり不安や寂しさを感じていませんでした。先に夫が生活していて結婚するまでの間にも何度も訪れていたからかもしれません。
パートタイムの仕事に就く前には、人材派遣会社経由で短期間の仕事(派遣社員)をしていました。その後のパートタイムの仕事はハローワーク職業安定所)で探して見つけましたが、こちらも割と早くに職に就くことができました。
大学卒業後の就職活動の方がずっとずっと大変でしたので、そのように感じたのかもしれません。どちらにしても仕事に就くまでの過程より仕事を覚える方が大変でした。

-出産を機に退職した後、「かぎ編み」に出会ったのですね。今ではかぎ編み教室を開いておられますが、教室をスタートするまでの経緯について教えてください。

子育てとの両立も考え、家でもできる仕事は何かないか、と模索中に趣味で始めたのが「かぎ編み」でした。

当時、長男4歳、長女1歳でしたので、なかなか思うように時間が取れなかったのですが、少しずつ独学で始めました。その頃はまだ趣味の範疇でたまに楽しむ程度でしたが、アメリカへ引っ越して生活が落ち着いた2017年6月頃から、かぎ編みの時間を増やし、かぎ編みで使う材料や作品も一新しました。
例えば、“アクリル100%の毛糸を使ったアクリルたわしの模様編み”のほか、“麻の毛糸を使ったカゴバッグ”なども編み始め、作品に加えました。この頃から、楽しむ程度であったかぎ編みを「仕事に繋げられるかもしれない」と思い、本格的に時間を作り、作品を次々と作っていくようになりました。

そしてその頃、周りの友人から、「かぎ編みを教えて欲しい」という声が届くようになりました。
しかし、当時は(今もですが・・・)、自分がかぎ編みをする時間を作ることに精一杯で、「教える時間が取れないのではないか」という不安、そして何より「人様に教えるほどの経験がない」ことも気になって教室を開くことは考えていませんでした。 ところが、友人の1人が材料を自分で揃えた上で「本気でかぎ編みを始めたいから教えてほしい!」と言ってきたのです。彼女の熱い想いに心打たれ、友人として最初は無償で教え始めました。

-友人からの熱い想いに心打たれ、かぎ編みを教え始めたのですね! 始めてみていかがでしたか?

やってみると意外と教えられる自分がいました。(笑)
その1年後、2019年8月から教室として始めました。
私自身がこうした趣味(やりたいこと)を持つことで、あらゆるパワーが湧いて様々なことを見直すきっかけになりました。結果、人生が豊かになったと感じています。教室を始めるにあたって、そんなことも伝えられたらいいなと思いました。 また、何をするにも新しく始めようとするのは一人ではなかなか行動に移しにくいとおもうので、そのきっかけを作るお手伝いができれば良いなとも思っています。

-ご自宅を開放してかぎ編み教室をスタートしたことに対して、ご家族はどのような反応を示されたのかお伺いしてもいいですか?

特別な反応は何もなかったですね。ただ受け入れてくれていると感じています。 教室には小さなお子様連れの方もいらっしゃるので息子と娘には自分のいない時間に自分のおもちゃを貸してもらえるようにと協力をしてもらっているくらいで何も変わらないかなと思います 。

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【作品写真】 左奥が麻紐で作ったバッグ。手前右がOrganic Cotton で作ったベビー用品。真ん中手前がアクリル100%で作ったコースター。真ん中奥もアクリル100%で作ったアクリルたわし

-最初は無償で教え始めたかぎ編みでしたが、今は、かぎ編み教室(有料)としてスタートしておられます。誰しも無償で教えていたものを有償化することに抵抗を感じたり、難しさを感じたりされる方は多いと思います。絵里さんはどのようにこのハードルを乗り越えられたのかをお聞かせください。

これはとても悩みました。これまで仕事ととしてやっていたことならまだしも、プロでもない自分が友人からお金を頂くことにとても抵抗を感じ、また、金額の設定にも悩みました。
しかし、日本の自宅でネイルサロンをしている友人にこの悩みについて相談したとき、気付きをもらいました。

 

「自分の時間には限りがあること」そして、「今まで掛けてきた時間と労力は大きいはず」だということ。

 

家事と子育てをしながら、かぎ編みをする時間を作ることは容易ではなかったので、その言葉の重みを理解することができました。これまでの自分の時間とこれからの自分の時間を大切に使うためにも自分自身が納得する必要があると思いました。
仮に無償で教え続けていたとしたら、定期的に教室を開くための時間を取ることができなかっただろうと思います。相場よりは安めの設定でスタートしましたが低価格になり過ぎることのないように、また、アメリカでの生活をしている間ずっと続けられるように自分自身が納得できる金額設定にして教室を開くことにしました。ただ、やればやるほど指導者として力不足な部分にも気付き、きっと日本にいたら始められていなかったかもしれない、と感じるときもあります。

 

-かぎ編み教室としてスタートされて良かったこと、また、どんなところにやりがいを感じますか。

 「ずっとやってみたかったかぎ編みを教わる機会が持てた」と喜んでくださる生徒さ んの声や、「モノづくりの楽しさを教えてもらえた」、という声を聞き、かぎ編み教室をスタートして良かったと思います。
また、生徒さんから「こんなのが作りたい!」と言ってもらうことで、自分自身も(かぎ編みの中の)新しい分野に挑戦できることも刺激になっています。まだまだ経験が浅い段階で教室を開いているので、私自身も成長させてもらっている状態です。それでもこの場所を求めて来てくださる方がいらっしゃるので有難いです。

 

また、簡単な焼き菓子を作って食べることも趣味の一つなのですが、焼き菓子を多めに準備し、家族で楽しむだけでなく、教室に来てくださる生徒さんにも喜んでいただけるのが嬉しいです。
海外の地だからこそ、かぎ編み教室だけが目的ではなく、皆さんの憩いの場にもなっているのかな、と思うと教室を開いて良かったな、と思います。

 

小さなお子さんと一緒来てくださっている方の中には、「この空間と時間がリフレッシュになる」と言ってくださっていて、そんなお母さんの憩いの場として貢献できているとしたら、とても嬉しくなりますし、これからも続けていこうという自分自身へのエネルギーにもなります。

 

-一方、かぎ編み教室を続けていくうえで、困っていることなどあればお聞かせください。

教室を開く際、夫の会社からの許可は得られるのかがよく分からなくて迷っていました。そのため、夫の勤める会社の上司に確認を取ることにしました。日本国内の基準に沿って扶養範囲の所得を超えるようになれば、改めて相談してください、という回答を頂いたので、一歩踏み出すことができました。
今は小さな教室を運営している段階ですが、今後はさらに様々なかぎ編み作品を作り、技術を磨いていけたらいいなという気持ちが高まりました。

 

-「扶養範囲内を超えたら改めて相談を」とのことで、一歩を踏み出すことができたのですね。
このように基準を明確に示してくれるのは気持ちの上でもスッキリしますね。 最後に、今後取り組まれたいことをお聞かせください。

教室を継続しながら、技術とデザインを極め、かぎ編み作家を目指しています。
また、かぎ編み作品を販売したいとも思っています。今はまだ準備段階ですが、一年後を目途に、どんな物を販売するかを見極め、できるだけデザインもオリジナルの物を取り入れ、かぎ編みの技術を磨くことを第一に考えながら、自分の中である程度準備ができてから、作品販売を実現させたいです。

 

一方で、数あるかぎ編み作品の中から自分の作品を見つけてもらい、手に取ってもらうのは難しいことだと感じています。
現在、自分のInstagramでは日々の暮らしの中で撮った写真と共にその時々に感じたことや、かぎ編みで作った作品も投稿しています。自分の好きな“こと”や“もの”が似ている人との交流が持てる場でもあり、元気も刺激も励ましも貰っています。また、普段の暮らしの写真を撮り、自分自身がその写真を客観的に見ることで今の自分の暮らしを見直すこともできます。
自分が理想とする日々の過ごし方と暮らしのあり方、また家族みんなが心地良く過ごせる部屋づくりを模索していくための意識の継続、そしてモチベーションの維持や向上のために今の私にとって、Instagramはなくてはならない存在になっています。Instagramという自分にとって居心地の良い空間を通して、かぎ編み作品を見つけてもらえれば、そして手に取ってもらえればとても嬉しいことですので、まず、Instagramのフォロワーさん限定に販売してみたいです。

 

<インタビューを終えてみて>

インタビューを受けてくださった小森絵里さんから、インタビュー後に頂いたコメントを紹介します。 「とてもいい機会を頂くことができました。自分の中にあるフワッとした目標と道筋が言語化することによって取り組みがしやすくなりました。こんなにもフワッとしか考えられていなかったことに驚きました。」 読者の皆さんの中でも、今後どの方向に行こうかモヤモヤされている方がいらっしゃるかもしれません。小森絵里さんのように、まずは言語化することをお勧めします。モヤモヤしていたことがすっきりと整理され、方向性を見出すことができ、目標に向かって取組しやすくなるのではないでしょうか。(担当:中原 美由己)

小森さんのInstagram

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https://www.instagram.com/simple__fan/
現在のフォロワー数は750を超える

 

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