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【駐キャリ的キャリア会議 vol.1】

こんにちは、ブログ「MAI's Action for Change」を執筆担当してきた、サポーターのMAIです。現在、駐妻キャリアnetではオンライントーク会を実施しております。今回は今までに開催した3回のハイライトをご紹介したいと思います。
このトーク会は、グループ会員同士での「聴く・話す」を通して、学びや気付きを得ることを目標として、月1度のペースで開催しました。


開催のきっかけは、同時期に執筆していた「MAI's Action for Change」のブログテーマでもあった“Action”について、会員同士でコミュニケーションを深めていきたいとの想いを持ったことでした。今後も、駐妻という経験を通して感じるキャリアに対する想いをアウトプットする場にしていきたいと思っています。

今回のレポートvol.1では、第1回~第3回のハイライトをご紹介いたします。

 

 

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第1回オンライントーク会ハイライト(2019年11月開催)
【人脈による紹介での再就職はネガティブではない!】

 

前職をご退職後、約4年間の駐在帯同を経て、今年8月に日本へ本帰国され、間もなく再就職される方にご参加頂き、貴重なお話をご共有いただきました。

皆さんも再就職を目指す時には、転職サイトへの登録や興味を持つ企業に直接エントリーされると思います。
でもそれ以外の選択肢について考えたことはありますか?

 

参加者がシェアしてくださった体験談によると、再就職先が決まったことを知人に伝えた時、「あなたに紹介したい仕事があったのに!」と言われたとのことでした。

私達は、駐妻期間に多くの方と知り合うチャンスがあります。それを機に、駐妻期間中の活動を見聞きしていた知人からの紹介で再就職、という可能性もぐっと広がるかもしれません。駐在期間の過ごし方次第で、帰国後の状況も変わるということを改めて感じました。

そのご経験談から学んだポイントは、主に以下となります。

 

  • 再就職の際、知人による紹介は有効である
  • 紹介からの再就職は海外や外資系企業では一般的である
  • 企業側にも形式的な面接を行うより、社員からの紹介は採用時のマッチング精度やコスト面のメリットも大きい場合がある
  • 日本でも一般的になりつつあり、紹介をネガティブに考える必要はない
  • 紹介は信頼度やスキルが高いと認められている証であり、誇らしいことである
  • 積極的に人と会い、人との繋がりや信頼感を大切にすることはキャリア形成に役立つ


そして、紹介による再就職というと日本では、真の実力ではないなど、ネガティブな印象も根強いですが、「採用人材への高い評価と期待」による前向きな選択肢だと感じています。

 

第2回オンライントーク会ハイライト(2019年12月開催)
【変化はリスク?ジェネレーションギャップの存在から考える】

 

南米エリアに駐在帯同中の2名と、米国カリフォルニア駐在帯同中の私、計3名での開催となりました。冒頭はMAI’s Action for Changeブログ内容の行動やキッカケの話から始まり、会話が盛り上がった箇所は、以下の2点でした。

 

  • 駐妻同士でもジェネレーションギャップは存在するか?
  • 変化をリスクと考えるか?

 

この2つは私にとって意外な着目点でした。というのも、私の周囲には変化=リスクと考えている人は少ない印象だったからです。むしろ、変化しないこと=リスク・不安、と考えている人の方が多い印象です。しかし、参加者からは、変化したくない人も多いという話を耳にする、変化したくない人の方が多い印象である、というコメントがあり、その背景には何が関連するのだろう、と興味を持ちました。

私の周囲に多いと感じた考え方の傾向では、「何もしない=変化しない=成長なし」、という考えが前提にあるようです。そこから考えを進めるうちに、変化=成長、というだけではないことにも改めて気付きました。変化の形には、退化する場合もあるのも事実ですね。

トーク会の中では、私たち駐妻の生活においても、年齢によるジェネレーションギャップが存在しそうだ、というコメントも出ました。例えば、駐在員同士の交流の在り方にも、変化することに前向きな年齢層と、そうでない年齢層が存在しそうだという話でした。この背景には、変わらないことを当たり前と思うか、変わることが当たり前と思うか、時代ごとの出来事や社会・企業の制度も関わっていそうです。そしてこのジェネレーションギャップは、これからも広がるかもしれません。その違いや多様性から学ぶことも多くありそうです。

一方で個人から企業へと視点を移すと、変化をリスクと思う企業(保守的な企業)も多く存在します。社員の平均年齢や経営層の年齢も、企業風土に影響していそうです。その上で、自分はどの方向へ変化しつつあるのか、それは目指したいキャリアにとってリスクか否か。私たちが再就職によるキャリアを目指す時に、その対象となる企業や業界が変化に対してどう考えているか、ということも、想像しておくことが大切かもしれません。

変化そのものが良い悪いと、一概に決められるものではなく、それぞれの状況に対して柔軟に考える姿勢は、これからの時代に欠かせないものになると感じました。

 

第3回オンライントーク会ハイライト(2020年1月開催)
【自分を見失わないために、理由まで明確化する】

 

第3回の参加者は、本帰国後に再就職されたばかりの1名の方と、米国カリフォルニア駐在帯同中の私の、コンパクトかつ濃厚な50分間でした。私が強い関心を持っていた、「本帰国後の再就職直後」に関する質問を皮切りに、お互いの「こういうことを仕事として極めていきたい」という想いを確認できたトーク会になりました。そのトーク会の後に大切なポイントだと感じたのが以下の2つです。

 

  • 今の自分の環境や気持ちについての課題を明確にする
  • 自分を客観的に理解するための場をもつ

 

上昇志向がある方が、現状に満足していない場合は多いかと思います。駐在帯同中の方も現状の仕事や生活状況に満足していない、という方は多いかもしれません。
この時に大切なのが「満足していないとすれば何故なのか?」まで明確化できているかが、現状や今後の理想を伝える時に非常に重要だと感じました。ただ不満を口にするのではなく、どうあることが理想と考えているのか?についても考えを深めることで、次の選択肢を探すヒントになるかもしれません。このような自問自答を繰り返す際に注意しておきたい事は、「客観的な視点ですね。

キャリアに関して自問自答を継続する為に、座談会への参加や友人との会話、求人情報の検索やキャリアカウンセリングなど、自分を客観視するための場を積極的に活用することが欠かせません。様々な選択肢から、「なぜそれを選ぶのか?なぜ惹かれるのか?」といった観点は再就職時にも「なぜ弊社に興味を持ったのか?」という基本的な質問に回答する際にも役立つと思います。そして人との関わりからは、自分との共通点や違いを認識することができます。

 

イメージ参考に、オフレコトーク会の開催時の状況を少しご紹介してみようと思います。

 

トーク時のシチュエーション

  • 職場の共有スペースでのお昼休み間帯
  • 子供が在宅する平日夕食後の自宅

 

トーク項目

  • 再就職した企業や仕事内容について
  • 現在の仕事への率直なご感想
  • 自分のキャリアに関する直近の取り組み
  • お互いのキャリアビジョンに向けた想い

  • 事前予定の項目は1つ目のみ、その他は会話中の自然な流れからのもの。

 

そして過去3回のトーク会を開催して、学んだことがいくつかあります。

 

  • 自分が関わる人々と誠意ある関係を続けることで、将来のキャリアに繋がる可能性が高まる
  • 様々な問いに対する答えのヒントは、私たちそれぞれの経験の中にある
  • 他者との関わりから自分を客観視することで、一人では得られない気付きを得ることがある

 

これからも私たちのキャリアの可能性を広げる為に、このトーク会は様々な形態を試しながら開催していく予定です。

Collaborators

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