【働くお悩み相談室】〜エピローグ〜
このコラムを始めたのは、当初駐妻キャリアnetの設立メンバーに誘われてランチ会に参加したことがきっかけでした。そこで聞いた話は、当時の私にとってとても衝撃的でした。
仕事を始めた理由、仕事内容、苦労、悩み、やりがい、夫や駐妻仲間との関係性など…既に仕事をしているメンバーの色々な話を聞いて、今まで自分ができないと諦めていたこと、時間がないから、子供がいるからと理由をつけて何も行動に移してこなかったこと、全てが恥ずかしく感じました。こんなに頑張っている駐妻がいるんだ、駐妻でも働けるんだ、という事実に目から鱗だったのです。
でも、その一方で「私には無理」と思ってしまったことも否めません。私には、それだけの仕事をするための情熱も、スキルも、時間も、責任も、持ち合わせていない…
けれど、もしも、私のように自信がなく、行動できず悶々としている駐妻が居るならば、悩んでいるのは自分だけではないということ、そして具体的にどのようなステップを踏んで仕事を始められるのか、私が聞きたかったこと、聞いて参考になったことなどを少しでも多くの方に伝えられればと思い、このコラムをお手伝いすることになりました。
実は、このコラムを終える頃には私自身も仕事を始められればと考えていました。そんな折、丁度夫の駐在地域が変わり別都市へ引っ越し、子供の幼稚園の入園等、ブラジル生活4年目にしてまた新生活が始まり、未だに仕事を始めるまでには至っていません。
しかし、以前の私のように、「何のためにここにいるんだろう?」「仕事もしてないのに…」という気持ちは、今は不思議なほどありません。それはきっと、駐在生活で出逢えた友人、駐妻キャリアnetで出逢えた仲間、今まで積み重ねてきた日々の生活の中から、自分を見つめ直し、自分の辿ってきた道とこれから歩んでいくことになる道に囚われ過ぎず、"今"の自分に自信を持つことができるようになったからだと思います。
自分の意思とは別にキャリアが分断されたとしても、それをキャリアの終わりと思うか、新たな始まりと思うかは、全て自分次第なのだと感じます。
最後になりましたが、今までご覧になってくださった皆様、情報を惜しみなく教えてくださった麻佑ちゃん、どうもありがとうございました。そして、かつての私のように悩める駐妻が今後少しでも減って行きますように…!
麻佑メモ
ここまでコラムを書いてきて、改めて自分が仕事を始めるまでの苦しい気持ちや、試行錯誤した過程を振り返ることが出来ました。いつか何かのために纏めておきたい、と思っていたことをこのような形で残せることをとても有難く思っています。
Hirokoちゃんも書いていたように、駐在中に働くことがゴールだとは思っていませんし、私の取った方法が最善だとも決して思いません。ただ、皆様から仕事に関するご質問を多く受ける中で、働きたいと願う方やキャリアに悩む方にとって、ほんの少しでも参考になる部分があれば、と思いながら書き進めてきました。
最後になりますが、ここまで『働くお悩み相談室』にお付き合いいただきました皆様、考えを引き出してくれたHirokoちゃん、どうも有難うございました!
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