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【interview / vol.1】「キャリアを諦めてブラジルに来た」被害者意識でいっぱいだった私が変わった理由  - 代表 加治屋真実

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駐妻のキャリアについて、気になる人にインタビュー。
初回は当コミュニティの代表、加治屋真実さんです。
加治屋さんのフリーランスとしての活動内容や「駐妻キャリアnet」設立にかける想いを聞きました。

 

ー よろしくお願いします。早速ですが、現在どのようなお仕事をされているのでしょうか?

現在は、営業企画・経営企画のフリーランスとして、数社の日本企業と契約しリモートワークで働いています。
スカイプなどで定期的にミーティングをし、企画書、営業資料など書類作成を行っています。

ー 最初からそのお仕事をしていたのですか?

いいえ。もともと前職企業の仕事をリモートで行う予定だったのですが、ブラジルに来て「さあ働くぞ!」と思った矢先にその話がなくなってしまって。最初は全くの無職でゼロから仕事を探すところから始めました。 一番初めの仕事は、クラウドソーシングサイトで見つけた文字起こしの仕事で、1分当たり数十円でした。

ー そのとき、どんな気持ちでしたか?

何でもいいから仕事がしたいという気持ちでいっぱいでした。 なんとか現状を打開しようと、ベンチャー企業に「リモートで働かせて欲しい!」と熱いメールを送ったり、求人サイト経由で届いたスカウトメールに「ブラジル在住なんですけどダメですか?」と聞いたり、と動いていましたが、全然返信がもらえなかったり、即断られたり、ということが続いて・・。

自分の能力やスキルは変わっていないのに、住む場所が変わっただけで必要とされなくなるんだ」と落ち込む日々が続きました。

ー それは辛い時期でしたね・・・

そうなんです。当時は夫との関係性も最悪で。

自分がブラジルにいることの意味」が欲しくて、慣れない家事を懸命にやっていましたが、夫も慣れない海外勤務で大変な時期。帰宅して夕食を食べたら会話もなく、すぐに寝てしまう夫の背中を見て、「私はご飯を作るためにブラジルに来たのかな」とモヤモヤ。

夫に対して「私と話す時はTV見ないで」「帰ってきたら3時間は寝ないで」と要求することだらけで。夫も、私が働けず苦しんでいることを知っていたので、受け止めてくれていましたが、あまりに私の夫に対する要求や依存が強まるにつれて、徐々に関係性のバランスが崩れ、信頼関係が揺らいでいきました。

ー そこからどう状況が変わっていったのですか?

自分ができる仕事をメニューにしてSNSでアピールしたり、知人や友人に「どうしても仕事がしたい」と泣きついたり(笑)。必死にもがいているうちに、少しずつですが仕事のお話を頂けるようになってきました。 今思うと不思議なのですが当時は、「仕事が欲しいと言うのは恥ずかしい」と感じていて。その無駄なプライドをかなぐり捨てた時から状況が変わってきたと思います。

ー 今の自分に点数をつけるとしたら、何点ですか?その理由は?

90点です。ブラジルに来て最初の半年はマイナスだったかも。 最初は「自分のキャリアを諦めてブラジルに来た」と感じていて、被害者意識でいっぱいでした。でもそこから、ブラジル生活を「自分の人生やキャリアにおいて得難い体験ができる貴重な期間」と受け止められるようになった時から気持ちが変わって来ました。ブラジルのこともますます好きになってきました。

ー 「人生やキャリアにおいて得難い体験」ってどういうことですか?

一番大きいのは、自分の価値観や視野の狭さ・偏りに気づいたこ。 私はずっと「努力すれば報われる」「頑張れない人を救う必要はない」と思っていたのですが、ブラジルの圧倒的な貧富の差や、自分や友人たちのキャリアに関する苦労を経て、「ああ、自分はなんて無知で傲慢だったんだろう」と感じて。「現状を変えるために自分は何ができるのか」と考え始めるようになりました。

あと、日本で会社勤めしていた時は、自分がフリーランスとしてやっていけるなんて全然思っていなかったし、今までとは全く違う深くて広い人脈もできた。今はむしろ「ブラジルに連れてきてくれてありがとう」と感じています(笑)。

ー 好きな余暇の過ごし方を教えてください。

ヨガが好きで7年ほど続けています。あと漫画が好きで、今は「キングダム」「聖お兄さん」を読んでいます(笑)

ー 苦手なことはありますか?

対人関係。コミュニケーションをとることが得意ではなくて、初対面は特に緊張してしまいます。あと、ものすごく数字に弱いです。簡単な暗算ができないし、数字を覚えることがどうしてもできません・・。

ー 最後に「駐妻キャリアnet」設立にかける想いを教えてください。

海外でのキャリアを模索する中で、また同じ想いを抱えるたくさんの友人と出会う中で、「駐妻がより活躍できる機会を増やすために何ができるだろうか」との想いを日々強くしてきました。
そして今回、志を同じくする大好きな仲間たちに恵まれ、このコミュニティをオープンすることができました。

キャリアとは単に仕事・スキルのことではなくて、「社会との関わりで形作られる生き様」だと思います。自分や仲間を含め、たくさんの駐妻が、海外生活を最大限活用して、仕事やボランティア、学習や地域との交流などにポジティブに取り組み、「ライフイベントにしなやかに対応しながら継続するキャリア」を形作っていけるよう、共に成長していきたいです。

<インタビューを終えてみて>

話し方も声のトーンも柔らかくおっとりとした印象の加治屋さん。どんなことも優雅にこなしてきたのだろうと思いきや、彼女は泥臭い「努力の人」だった。一時揺らいだご主人との関係性も今は深まり、現在は加治屋さんの良き理解者になってくれているとのこと。海外での慣れない環境では衝突も起きがちだが、それを乗り越えた時に家族の絆が深まるのかもしれない。

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◾︎加治屋真実

鹿児島県出身。1983年生まれ。東京大学文学部卒業後、2007年に株式会社リクルートエージェント(現 リクルートキャリア)入社。夫の海外赴任に伴い同社を2016年に退職。現在はブラジル在住のフリーランスとして、複数の日本企業の経営企画・営業企画業務にリモートワークの形で関わっている。

 

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