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【会員によるリレーエッセイ / Vol.4】村上彰子さん〜駐妻として現地就労をするという選択

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こんにちは。タイの駐妻、村上彰子と申します。日本では新卒から5年ほど日系企業にて就労しておりました。結婚後しばらくして夫の駐在が決まり、私自身の米国駐在生活含め2年間の別居を経て、悩んだ末、退職し、タイで生活することを決意致しました。今回はどのように現地就労に向けて動いたか、実際に現地就労を開始してみて、就労前とギャップがあったか等お伝えできたらと思います。

 

タイで何をするか、3つの選択肢

タイで生活することを決意した後、「タイで何をしよう」と考えた際に、
1.大学に行く
2.タイ語を極める
3. 働く


という大きく3つの選択肢が浮かびました。
自分が10年後、やっていたい仕事は何なのか?その為に何が必要なのか?悩みすぎて胃炎になるほど、、考える機会となりました。

その中で行き着いた答えが「今、タイで働く」という選択でした。夫の企業の人事部に「タイでも引き続き働くことはできないか」と相談し、帯同時に用意されている様々な制度について私が現地採用として就労した場合の状況を確認致しました。
就労する=扶養から外れる、ですので基本的に「1個人としてタイで現地採用として働くことを決めた」状況になることが分かりました。かなりの健康オタクということもあり一番引っかかったのは帯同の場合家族に付与される「医療関連の保険」でしたが、そこはもう自己投資と割り切って現在の会社の保険と自腹の保険でやりくりしています。

 

タイの就労先探し

次に実際にタイの就労先探しについてです。私の場合は日本にいる間に就職活動をし、就職先を決めてからタイへ渡航することを最初から決めていました。その理由は就労ビザを日本で取得してから現地入りする方が手続き面で容易であることが判明した為です。具体的には3つの方法を並行して職探しをしました。

  1. エージェントに登録する
  2. Wantedlyのようなアプリを利用して仕事を探す
  3. 興味のある業界のリクルートページから直接アクセスする

1. エージェント

海外での就労案件を日本に居ながら探す場合「転職エージェントA」で駐在員案件を探す、又は「転職エージェントA、タイ法人」で現地採用案件を探す、ルートがあります。ご家族の赴任期間が既に決まっている場合には「駐在員案件」は魅力的だと思います。我が家は任期未定だったこともあり、最終的にはこの「転職エージェントA、タイ法人」で現地採用案件を探す形で今の仕事につきました。

 

2.企業が直接求人を出しているアプリとして有名なWantedly

Facebookと連動させていることもあり、信頼感が高いです。ベンチャー企業を探したい場合にはエージェントよりWantedlyの方が探しやすかったです。タイ勤務に絞って探し、面接も受けました。このアプリでの求人ですと、その会社で勤めている方々の様子も少しわかり、よかったです。ここに登録している会社はエージェントに募集を出していないケースが多い為、並行して活用してよかったなと思います。

 

3.興味のある業界のリクルートページから直接アクセスする

興味のある企業に連絡をし、面接依頼をしたこともありました。エージェント経由の案件よりも自身の希望やイメージを持って転職活動できる手段である一方、この場合には諸条件も含め自分から細かく聞いていく必要がある為、時間と労力がかかります。

 

実際の登録から就労先が決まるまで要した期間は約3ヶ月程度だったと思います。思い出したくない記憶として「内定をもらった企業に、自分が気持ちを固めたタイミングで内定を覆され断られた」こともあり、落ち込む時期もありましたが今、楽しく働けています。

 

日系企業現地法人で働いている今、4人のタイ人を直属の部下とするチームのリーダーを勤めています。30人規模組織体の成長戦略を考えることも主な業務としており、日本の大企業に勤めていたときよりも責任の範囲が広くなりました日系企業現地法人においては本店マネジメントと現地スタッフ間の意思疎通を円滑にし、組織として同じ方向を向かせる為の「言語力(日本語、英語)」が一つ重要なスキルとして役立つ為、年齢に関係なくこういったポジションを任せてもらっています。まだまだ年功序列が残る日本の企業に比べて海外で働く場合にはより実力主義、意欲次第で仕事を任せてもらえます。こういった経験は本帰国後の再就職にも役立つ経験であると感じております。

 

駐在員の妻が働くことを受入先がどう思うか?

面接時に必ず会社側から聞かれる「どうしてタイで働くの?」という質問について。「夫の赴任をきっかけにタイに住むことが決まり、私自身もタイで働き新しいキャリアを築きたい」と伝えると、ほぼ必ず滞在期間を聞かれます。正直その時点で私自身も夫の駐在期間は分かりませんでしたが、前例を見るに“短くとも3年”という実態を伝えました。
タイでは転職することが珍しい文化ではないのでその点についてはあまりネックに捉えられることはありませんでした。ただ「夫の帰任時には合わせて帰国します」ということも正直に伝えます。
日本人以外は「家族が一緒にいることが当たり前」という意識が強いのであまり抵抗を示されることはありませんでしたし、日本人の方の面接の場合も、本人が実際に駐在している立場なので理解を示してもらうことができました。この点で重要なことは、正直にわかっている限りの予定を伝えること、だと思います

 

現地採用として働いてみて、ギャップ、不満はあるか?

結果的にタイ企業でなく日系企業現地法人でナショナルスタッフとして働いているということもあり会社生活へのギャップはありません。福利厚生、という意味で保険の内容や通勤手当の考え方に日本とのギャップはあります。ただ現地採用はいい意味でも「ネゴの世界」だと思っており、日本に居るときよりも会社に対して条件改善を求めることはしやすいです。前例がない場合が多いので「パイオニア」として就労条件の改善を求める依頼は比較的検討してもらいやすいと思います。

 

キャリア形成について今思うこと

こんなにもキャリア形成について自分が悩むとは思っていませんでしたが、「海外で働くか、働かないか、何をしたいのかと考える」機会を得るという経験は「駐妻」の強みだと思います。悩む日々もありますが、「本気で悩んでいること」は必ず次に繋がると思いました。(皆様のリレーエッセイにかなり刺激を頂いております)

 

拙い文章でしたが最後まで読み進めて頂きました方、心から御礼申し上げます

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