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【会員によるリレーエッセイ / Vol.3】早瀬真理絵さん 〜今この瞬間を大切に! 前編

「Our Voices ~ 会員によるリレーエッセイ」
駐妻キャリアnet会員のリアルな経験談を、会員と会員がバトンタッチしてゆくリレー形式でお届けしています!等身大のロールモデルに出会うことが出来るかも!?
Facebookの会員限定グループ内では、リレーエッセイにご登場いただいた方と会員の皆さまとの交流の場を設けています!

 

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皆さまこんにちは、早瀬 真理絵と申します。イスラエル3年と米国ボストン1年半、合わせて4年半の海外駐在を終え、2018年1月に帰国しました。5月から、認定特定非営利活動法人かものはしプロジェクトの広報・ファンドレイジング担当として復職したばかりです。夫と2歳の息子、三人家族です。

 
駐妻キャリアnet会員のみなさんは、とてもアンテナが高い方が多く、感銘を受けました。私は駐在当初、あまりアンテナが高いとは言えず、半年弱は落ち込むばかりで、やる気が起きずだらだらと過ごしていました。


そんな私ですが、4年半終えて振り返ってみると、駐在生活の中で得たものは多く、蒔いてきた小さな種たちが芽吹き、過去のネットワークのおかげもあり、復職につながりました。 落ち込んでいたころの私のような方に、少しでも励みになったら嬉しいです。

 

駐在中の悩みが吹っ切れたターニングポイント

イスラエル駐在当初、見ず知らずの土地に来た孤独感や、仕事や自分のコミュニティから離れたことに伴う喪失感等 で落ち込みました。キャリアに関しては、駐在後のキャリアを見通して何をするか戦略的にならなくてはと思うものの、考えようとすると泣けてくるので、考えることさえ苦痛に感じるようになっていました。 それを吹っ切り、楽しく日々過ごせるようになったターニングポイントが二つあります。 
 

一つ目は、駐在6ヶ月目で、 日本に帰って気持ちをリフレッシュ(あるいはリセット)しようと一人で一時帰国をしたことです。夫のネットワークでなく、自分自身のネットワークの存在を再確認できたことで、孤独感が払拭されました。また、イスラエル駐在と同時に始めていたブログについて 、尊敬するNPOの代表に、「ブログ見ているよ、発信を続けると思いもよらぬ広がりを見せるから、もっと積極的に発信したら」と言っていただいたのです。それ以降、 発信を意識したブログ執筆とその継続を目標の一つに掲げたことで、イスラエル生活をただ過ごすのでなく、観察や分析をするようになり、少しずつ一日の生活が意味のあるものと思えるようになりました。
 

ガザ紛争という経験が後押しした、現地NGOでのインターン

二つ目は、駐在中の2014年に、駐在していたイスラエルパレスチナガザ地区の間で紛争が起ったことがきっかけです。ガザからミサイルが飛んできて、サイレンがなり防空壕に逃げるという日々が続き、紛争自体は50日間続きました。イスラエル軍が9割以上の確率で迎撃しミサイルを破壊するので、実際の身の危険はほとんどなかったのですが 、それなりのストレスでした。それ以上に、夫はパレスチナ支援の仕事をしていたので、日々身の危険にさらされている彼の同僚やその家族のこと、2000人以上の死者が出て、50万人が避難生活を強いられているガザの人々を想うとやるせない想いでした。イスラエル人やイスラエル邦人と自分の考えの違いに直面し 、イスラエルにいることがとても居心地が悪く、苦しい日々でした。

 

一方、この経験をしたことで、イスラエル/パレスチナ問題をきちんと知りたい、そのために何かの活動に取り組みたい という想いが込み上げました。また、明日自分がいなくなるとしたら、今この瞬間を大切に過ごしたいと、将来のことを考えすぎずに日々を楽しむこと、今できることにフォーカスを当てられるようになりました 。そこで、イスラエルパレスチナの若者の対話や、平和を担うリーダーを育成する活動を行っているイスラエルNGOインターンをすることにしたのです。

 

インターンがはじまってから、駐在してはじめて充実した気持ちで日々を過ごせました。インターン活動において、イスラエル/パレスチナ問題について議論したり、英語のイベントを企画して、啓発や寄付集めを行いました。パレスチナとの平和を真剣に模索するイスラエル人、世界から集まったインターンと活動するのは、大切な共通項があるからか、とても居心地がよかったです。また過去の仕事で英語を使うことも多少あったのですが、外国人のチームの中で仕事をするというのは初めての経験だったので、それ自体がよい経験になりました。

 

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企画したイベントの後にスピーカーの映画監督、NGOのスタッフ、インターン

 

縁がもたらした仕事と、とにかく楽しんだボストン駐在妻

イスラエルで3年過ごした後、夫のボストンに移り、駐在しました。その時、自分の中で決め事をしました。一つ目は、ボストンでの生活と育児(その時1歳の息子がいました)を楽しむということ。二つ目は、将来なりたい自分像のために、何かやるというざっくりしたものでした。


元々、国際協力業界を目指し、民間企業を辞め、進学して開発学を勉強し再就職 した後の駐在帯同でした。かつて一緒に勉強した仲間の活躍を聞くと 、駐妻 という自分の選択は自分にとって良かったのか?という思いがふとした時によぎりました 。そして、その選択に最終的に納得できるかどうかは、日本に戻った後、どのような人生を切り拓くかによって決まる と思ったのです。そこで、国際協力の文脈で、社会課題の解決を仕事にするという夢を叶えるために、ボストンにいる間に何かやっておきたいと考えました。


まず 、翻訳の勉強を実務の中でやったらどうかと思いつき、ボストンに引っ越す前に一時帰国した際、友人に相談してみました。「確か英語ができる人を探 していた」 と彼女の知人であるコンテンツ・マーケティング会社の代表を紹介してくれました。面談すると、その会社のライターに登録することを勧められました。


それまで、イスラエル駐在中の3年間でブログを約130本執筆し、書いて発信することの楽しさを感じていました。 コンテンツ・マーケティングについては、それまで知らなかったのですが、少し勉強してみるとNGOの支援者集めに役立つかもしれないと思いました。突如沸いたライター話に、起きている流れに乗ってみようとご縁に身をまかせることにして、ライターに応募、採用していただきました。

 
一方で、ボストンでの子育てと生活という貴重な機会を楽しむことも大切にしたかったので、 ライターの仕事は、時間的に受けられる時にしか受けず、実際の執筆回数は少なかったです。それでも、仕事として書いて報酬をもらえたこと、ブログの継続というプロセスが報酬という成果に結びついたことを嬉しく思いました。

 

キャリアのために何をするべきか、という焦りを捨てた

「将来のキャリアに今やっていることはどうつながるか?将来のために何をするか?この期間を将来のために無駄に過ごしてはいけない」という考えや焦りを捨ててから、私は楽になったように思います。そしてそのおかげで、アクションを起こせるようになりました。
 

キャリア上の長期的な目標は大切だとは思いますが、それにこだわりすぎて、前に進めないのであれば 、一度捨ててみると良いのかもしれません。
 

私は、その囚われを手放してからは、その時やりたいと思った気持ち、ワクワク感、そしてご縁を大切に意思決定し、行動を起こしてきました。一つ一つのアクションは決して 大きくなかったですが、その積み重ねで、今の自分にたどり着いたと思っています。

 

2018年1月、約4年半の海外駐在生活を終え帰国しました。その後、保活と就活をして、5月から仕事をはじめています。就活は、納得のいくもの となりました。就活を通じて、自分を振り返る作業をしましたが、駐在中の小さなアクションの積み重ねは、無駄ではなかったし、自分の新しい世界を切り拓いてくれました。

 

本帰国後の具体的 な保活や就活については、後編でお話ししたいと思います。

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